移りゆく季節に光をあてて、
「そうめんのある日常」をお届けする
小さな情報メディアです。
「そうめん」という懐の深い食材が、
あわただしい現代社会の
日常に寄り添って、
良き相棒となってゆきますように。

年々暑くなるこの国のこの夏は、子供達の未来では、いったいどうなってしまうのだろうか。もはや、昔は別世界だったはずの遠いアジアの熱帯地方みたいな気候に、今日のリアルな空気を重ねながら、今夜もまた、あちらの屋台みたいなものが無性に食べたくなる。山盛りのパクチーや生のもやしが、最近格段に美味しく感じられるのは、気候変動の影響が、私たちの日常にまで押し寄せてきていることの、小さくて大きな、その一つなのだろう。
青唐辛子や完熟梅を漬け込んだ醤油や、生唐辛子と昆布を入れたお酢が大活躍で、そんな自家製調味料とたっぷりの薬味を、焼きなすやきゅうりや冷奴、時には冷やしそうめんや冷し中華に合わせるこの上なくシンプルな家のごはんが、毎日とてつもなく美味しい。
夏といえば海だ。というほど、私は子供の頃に海に通った思い出はないのだが、子供達が驚くほど喜ぶので、最近はすっかり夏といえば海だ。とにかく一秒でも長く水に浸かっていたいらしい。あまりにも心地よさそうな様子に誘われて、海水に身体を沈めてみると、酷暑にうろたえる街での生活が嘘のように、穏やかな夏の歓びが心に満ちてくる。
そしてその日はいつも、普段は絶対に食べきれないくらいたっぷりのご飯を炊いて、ずっしりと重い塩むすびを持って出かける。ひとしきり海で遊んだあと、砂浜で頬張る塩むすびと麦茶は最高だ。トマトやきゅうりの丸齧りも定番で、外で丸齧りする野菜は、家でお皿に盛って食べるそれとは、全く別の食べ物であることに毎度驚いてしまう。灼熱の太陽の下で、しっかりと冷えている。ただそれだけで、至福のご馳走なのだ。
薬味そうめんチャンプルー
冷やしそうめんに食べ飽きた頃、たっぷりの薬味と酢橘で、食欲のない日でもさっぱり楽しめる新鮮な焼きそうめん。
材料二人分
素麺
2束
豚ミンチ
100g
白ネギ
1本
茗荷
2個
きゅうり
1本
鷹の爪
2本
ナンプラー
大さじ1
パクチー
1束
すだち
2個
作り方

「そうめん手帖」とは
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