移りゆく季節に光をあてて、
「そうめんのある日常」をお届けする
小さな情報メディアです。
「そうめん」という懐の深い食材が、
あわただしい現代社会の
日常に寄り添って、
良き相棒となってゆきますように。

新しい一年が始まった。毎年のことながら、慌ただしい年末を乗り越えて、ようやく迎える真新しい新年の朝は格別だ。夜更かしを埋めるように少しゆっくり起きて、遅めの朝食の準備を始める。お雑煮用の出汁をひき、干支が描かれた箸袋を食卓に並べながら、差し込む窓からの光のその清らかさに心が躍る。今年こそは楽をしようと思いながら、結局がんばってしまったお節料理は、去年のものより一層お重への収まりが良く、我ながら成長と進化を感じられて嬉しい。家族の歓声と笑顔で全てが報われた。
今はもう、元旦から営業しているスーパーもあって、保存食としてのお節料理の存在意義は、すっかり薄れているとも言われる。けれども、年に一度、こうして少し厳かな気持ちで家族みんなで食卓につき、挨拶をして、お重をつつき、お雑煮をいただく。圧倒的に特別で、心と身体が新年を感じられるこの時間は、とても尊い。これからも我が家はずっとこのスタイルを続けていくだろう。私は、お雑煮が大好きなので、この時期に人と会うと、決まって、「どんなお雑煮ですか?」と聞いてしまう。今となってはメディアで地方のお雑煮を特集されることも増え、昔ほど驚くことは無くなったけれど、それでもやっぱり、同じ日本に居ながら、見事にまちまちなお椀の世界の話は興味深くて仕方がない。出汁の種類、味噌や具の種類、お餅の形や調理の方法など、これほどまでに地方色が豊かに出る料理は他にない様に思う。そして美味しそうなお雑煮の話を聞きつけては、ちょっと試してみようと思うのだ。我が家は、父方の故郷のお雑煮に倣って元旦はおすまし汁にたっぷりの具材と焼いた角餅と決まっている。そのためか、大人になってから知った関西の主流と言われる白味噌に里芋と丸餅のお雑煮の、その上品さと、おやつのような優しい甘さに、ずっと小さな憧れを抱いている。練りからしを添えて、特別寒い日にいただくのが、この時期のお楽しみだ。
そうめん雑煮
関西風お雑煮仕立ての煮麺に、辛子を効かせて。
材料二人分
そうめん
1/2束
出汁
300cc
白味噌
80g
海老芋
2個
大根
2切
人参
2切
和辛子
適量
柚子皮
適量
作り方
「今年も一年よく頑張りました。」と、声を掛け合いたくなる。そんな一年だった。まだ十二月は始まったばかりなのに、既にもうそんな気持ちだ。しかし、この師走こそ、楽しく健やかに乗り越えなければならない。もうひと踏ん張りだ。あっという間にクリスマスがやってきて、年賀状、大掃除、そしておせち作りが待っている。クリスマスから一晩でお正月モードに切り替わる、商戦感が剥き出しのこの文化は、本当に日本らしさの極みみたいなもので、本場のヨーロッパに行けば、クリスマスが終わればその余韻が年末年始へと穏やかに続く。うちはキリスト教でもないし、クリスマスは特に祝わなくても良いとは分かりつつも、この国で何十年も生きてきてしまったこの魂は、もう十分にこの国のこの文化に住み着いている。だから私は、クリスマスは大いに楽しみ、そしてその後、もう一つギアを上げて元旦に向かう。どんなに慌ただしくてもその習慣は変えられない。
一番のお楽しみは、やっぱりクリスマスイブだ。かつてヨーロッパですごしたクリスマスにすっかり影響されて、特別なことはせずとも、何が何でも家族全員でゆっくりと美味しいものを楽しむ日。そしてみんなで贈り物を贈り合う。慣れない蝋燭を灯し、慣れないテーブルクロスを敷く。この、一年で最も煌びやかな一夜は、文化も宗教も飛び越えて、家族みんなの心に積み重なり、ずっと温かいまま残っていくだろう。他でもなく、そのことに意味がある。美しい時間を過ごした分だけ、感性はふくよかになっていくと信じている。
そしてそれが過ぎれば、いよいよ大詰めだ。大晦日。全ての作業を終えて、最後に囲む食卓は、今年は蟹すきに決まっている。一年を振り返りながら、来年の目標の話をしながら、そして蟹に向き合う時間は、きっと無言になりながら、愛する家族とお鍋をつつく。そして、最後の雑炊の、その最後の一滴の出汁まで、余すところなく身体に取り込んで、家族全員健やかに新年を迎えたい。
蟹そうめん雑炊
一年を締めくくる贅沢で優しい味わい。
材料四人分
蟹すき
そうめん
2束
卵
2個
水溶き片栗粉
適量
ネギ、七味
適量
作り方
気づけば今年ももう残り二ヶ月。時の流れのあまりの速さに、意味もなく焦りを感じてしまう。子供の頃はあんなに長く感じられた1年という月日は、魔法でもかけられたかのように見事に短くなった。今日は子供との帰り道、きれいな落ち葉をたくさん見つけて拾ってきた。すっかり紅葉したもの、グラデーションが美しいものなど、2枚として同じものはなく、銀杏も紅葉も柿の葉も、それぞれが、それぞれで、惚れ惚れするくらい美しい。まるでその中に小さな宇宙でもあるかのような、自然の産物にすっかり魅せられては、まじまじと見入ってしまう。この美しさを何とかして残すことはできないだろうかという欲望に駆られては、スマートフォンに落ち葉の写真ばかりが増えていく。しかし、何枚撮っても実物には敵わない。この街に暮らし始めてから長い間、立ち止まることもなければ、何ものでもなかったその小道は、子供たちのおかげで、特別な道に変わった。そういえば、落ち葉とどんぐりが溢れる秋の小道はこんなにも楽しかったのだ。いつの間に忘れてしまったのだろう。自らの幼い日々に思いを馳せながら、あらためて、自然の中には、何もなくても全てがあるなと、つくづく思う。そして、世界中の子供たちが、四季折々の豊かな自然に触れて、無心に楽しみ、その心の奥の奥を豊かに耕せますようにと、老婆心のようなものが湧いてくる。
最近の我が家では、スープパスタのような温かい麺が、大人気だ。パスタといえば、アルデンテにオイルとソースがたっぷり絡んだ本格的なスタイルが標準となっている子供たちにとっては、あの優しいスープの安心感がヒットしているのか、頻繁にリクエストが飛んでくる。一つの鍋で調理できるそうめんは、忙しい時には私も大助かりで、良いことづくしだ。今夜は、戴いたばかりの干し椎茸を贅沢に使ってみようと思う。
干し椎茸とマッシュルームの
クリーム煮麺
お鍋一つで完成する、寒い日にも大助かりな、ご馳走様スープ煮麺。
材料二人分
素麺
2束
鶏ガラスープの素
小さじ2
干し椎茸(スライスタイプ)
8g
水
400cc
白ねぎ(薄く斜めに切る)
1本
マッシュルーム(一口大に切る)
4個
生クリーム
100cc
バター
30g
黒胡椒、パルメザンチーズ
適量
作り方
夏は過ぎ去り、ようやく過ごしやすくなってきた。先日、この一番良い季節にと、家族で高原旅行にでかけた。山の鳥たちのさえずりには、自分でもびっくりしてしまうくらい癒されて、いつかこの声で朝目覚めるような生活をしてみたいという、ありふれた妄想に盛り上がった。豊かにゆったりと流れる山の時間が何よりも心地よく、普段の生活でも、時間の使い方を見直そうと心に誓って帰ってきた。もちろん、みずみずしい高原野菜をトランクにたくさん詰め込んで。日常生活に戻って、もう幾日も過ぎたが、まだまだ家中のあちらこちらに、高原の香りが立ち込めている。旅は本番だけでなく、その後の生活にも、新鮮な風を吹かせてくれる。むしろ、そのことが嬉しくて出かけるのかもしれない。
この季節は栗が大好きな子供たちのために、毎日のように栗を茹でている。夕飯の後、虫が鳴き始める頃、半分に切った栗をスプーンですくって食べながら、他愛もない話を家族と楽しむ時間。私がこよなく愛する秋の夜長の過ごし方だ。私自身もその昔、家族とそうやって過ごしてきたように、次の世代、願わくばその次の世代でもきっと、この豊かな秋の時間が継承されていけばいいなと願っている。
今日は新調したばかりの七輪でバーベキューをした。主役はさんま、そして脇役には栗ごはんの焼きおにぎりを据えた。良い風が吹く木の下で頬張った昼食は、これ以上の組み合わせはありようがないと思うくらい美味しくて、心地よくて、幸せだった。かち割った氷と共に、大きな梨とぶどうを盛り付けて、子供たちは大喜び。文字通り、食欲の秋だ。あれもこれもと、美味しいものがどんどん旬を迎え、身体もどんどんそれに応えていく。少し片付けて、そのまま家族で昼寝をした。
卵つけそうめん
慌ただしい昼食や、秋の夜食にも嬉しい、お腹に優しく、じわじわ力が湧いてくるシンプルなそうめん料理。
材料二人分
素麺
3束
卵
2個
刻みネギ
適量
わさび
適量
【つゆ】
水
120cc
かつお節
1つかみ
みりん
20cc
醤油
30cc
作り方
九月に秋は来ない。そんな風に思うようになってから、もう何年も過ぎた。爽やかな秋の風などまだまだ期待せず、残暑というにも暑すぎる日々の隙間に、夏の終わりの香りをなんとか見つけては、慈しんでいる。それでも、早朝のほんの一瞬に出くわす少し乾いた空気、日に日に勢いを増す夜の虫の声、そして、季節を進め始めたスーパーの野菜の棚など、目と耳と心を澄ませば確実に、秋は近づいている。その季節の移ろいに、胸の高鳴りを抑えきれない。
今年の夏も、酒の肴に、子供達のおやつに、そして私の料理の強い味方としても、枝豆が大活躍している。秋の到来は嬉しいが、枝豆の季節が終わりを迎えるのは少し寂しく、それまでに、あれもこれもと、前のめりに楽しんでいる。最近は、青、茶、黒と、手に入る品種も増えたのが楽しく、その濃厚な甘みと香り、時折出くわす大粒の、その食べ応えに驚きながら、食卓にのぼる回数は年々増える一方だ。最近は、海外でも枝豆が人気らしく、フランスに住む現地人の友人からもよくエダマメが話題に上る。話を聞くたびに、一度茹でたての大きな黒枝豆を食べさせてあげたいなと心から思う。あの、ほんの一瞬の旬にしか味わえない一期一会のような枝豆。あればかりは、この地に居ないと享受できない歓びだ。
あんな美味しい食べ物が、まだ見知らぬ世界中のあらゆる土地にも、きっとたくさんあるのだと思うと、あらゆることがオンラインで叶うこの時代に残る、物理的な不便さに、少し胸を撫で下ろす。人間の身体にその地の風が巡り、その大地を踏みしめることでしか得られないもの。子供達の未来のためにもそのことの豊かさを忘れないでいたい。
どこか知らない土地に旅の計画でも立てようか。そんな気持ちになるのもまた、心と身体が過ごしやすい季節に向かっているという、秋の訪れの証なのかもしれない。
黒枝豆とオイルサーディンの
そうめんタブレ
クスクスの代わりに刻んだ素麺を使った、安心感と新鮮さが秀逸な、元気が出る晩夏の一皿。
材料二人分
素麺
1束
黒枝豆
1/2袋(100g)
オイルサーディン
(油を切って一口大に切る)
50g
大葉(みじん切り)
5枚
赤玉ねぎ(みじん切り)
1/4個
【A】
レモン汁
1/2個分
にんにく(すりおろす)
1/4欠片
塩
適量
胡椒
適量
オリーブオイル
30g
作り方
年々暑くなるこの国のこの夏は、子供達の未来では、いったいどうなってしまうのだろうか。もはや、昔は別世界だったはずの遠いアジアの熱帯地方みたいな気候に、今日のリアルな空気を重ねながら、今夜もまた、あちらの屋台みたいなものが無性に食べたくなる。山盛りのパクチーや生のもやしが、最近格段に美味しく感じられるのは、気候変動の影響が、私たちの日常にまで押し寄せてきていることの、小さくて大きな、その一つなのだろう。
青唐辛子や完熟梅を漬け込んだ醤油や、生唐辛子と昆布を入れたお酢が大活躍で、そんな自家製調味料とたっぷりの薬味を、焼きなすやきゅうりや冷奴、時には冷やしそうめんや冷し中華に合わせるこの上なくシンプルな家のごはんが、毎日とてつもなく美味しい。
夏といえば海だ。というほど、私は子供の頃に海に通った思い出はないのだが、子供達が驚くほど喜ぶので、最近はすっかり夏といえば海だ。とにかく一秒でも長く水に浸かっていたいらしい。あまりにも心地よさそうな様子に誘われて、海水に身体を沈めてみると、酷暑にうろたえる街での生活が嘘のように、穏やかな夏の歓びが心に満ちてくる。
そしてその日はいつも、普段は絶対に食べきれないくらいたっぷりのご飯を炊いて、ずっしりと重い塩むすびを持って出かける。ひとしきり海で遊んだあと、砂浜で頬張る塩むすびと麦茶は最高だ。トマトやきゅうりの丸齧りも定番で、外で丸齧りする野菜は、家でお皿に盛って食べるそれとは、全く別の食べ物であることに毎度驚いてしまう。灼熱の太陽の下で、しっかりと冷えている。ただそれだけで、至福のご馳走なのだ。
薬味そうめんチャンプルー
冷やしそうめんに食べ飽きた頃、たっぷりの薬味と酢橘で、食欲のない日でもさっぱり楽しめる新鮮な焼きそうめん。
材料二人分
素麺
2束
豚ミンチ
100g
白ネギ
1本
茗荷
2個
きゅうり
1本
鷹の爪
2本
ナンプラー
大さじ1
パクチー
1束
すだち
2個
作り方
蝉の声で目覚める朝のことを思い浮かべながら、梅雨明けを待っている。枝豆にとうもろこし、トマト、ズッキーニ、そして待ち焦がれたスイカとメロンの仲間達。夏はこのみずみずしい夏野菜と果物を楽しむために暑いのかもしれないと思ってしまう程、旬に向かう色鮮やかな食材に心が躍る。この時期は、ぬか床の中もにぎやかで、浅漬けは漬けても漬けてもあっという間に子供達のお腹に収まっていく。ビールの肴に古漬けを待つお父さんの口には、なかなか辿り着きそうもない。
もうすぐ七夕祭り。この時期になると、あちこちに笹が飾られ、色とりどりの短冊にしたためられた、たくさんの人の様々な願い事を垣間見ることができる。家内安全、世界平和といった定番で切実な願い事も、幼くて可愛らしい願い事も、突拍子のないものも、それぞれがそれぞれ、きっと本当で、それをちゃんと言葉にして書くという行為がとても良いなと思う。人が何かを願うということは、それだけで良いエネルギーが巡り始めるような気がして心地よい。
「短冊に何書いたの?」「今年は会えるかな、織姫さんと彦星さん。天の川見えるかな。」そんなお決まりの話をしながら、今年の七夕(そうめんの日)も、家族で、少しご馳走風のそうめんを食べるつもりだ。
それが終わったらいよいよ夏本番。去年の夏の旅行は台風で断念したから、今年は少し時期を外すことにした。二年分思いっきり楽しめますように。美味しいものをいっぱい食べて体力をつけて、思い出に残るような夏を軽やかに過ごしたい。
茄子の異国風ステーキ
七月七日はそうめんの日。シンプルな冷やしそうめんを主役に据えて、太陽の恵みが詰まった夏野菜の副菜で彩りを。
大きな茄子にぴったりの、新鮮なのに親しみやすいマリアージュ。
材料四人分
なす
2本
ピーナッツバター
適量
コチジャン
適量
濃口醤油
適量
カシューナッツ
適量
作り方
とうもろこしとカレーの卵焼き
大人も子供も大好きな、卵とカレーとコーンのお皿。
材料四人分
卵
4つ
カレー粉
小さじ1
薄口醤油
小さじ2
とうもろこし
1/2 本
作り方
梅雨。今日も子供たちの賑やかな声が聞こえる。水たまり、長靴、傘。カタツムリにアマガエル。大人にとっては煩雑なことが多いこの時期も、子供たちは変わらず楽しそう。そういう姿を見ていると、特に何もなくても、工夫してあれこれ楽しめることの尊さに、まじまじと気付かされる。
今年もついに梅仕事の時期がやってくる。立派な青梅を見つけるとつい嬉しくなって手を伸ばしそうになるのだが、我が家では梅ジュースや梅酒は意外と減らないと気付いてからは、皆が大好きな梅干し作りに的をしぼって精を出すことに決めている。
塩分優しめの蜂蜜漬けも、しっかり酸っぱい昔ながらの梅干しも、しそ漬けも白干しも、それぞれの味わいが楽しく、家族が気分に合わせて選んでいるのが嬉しい。この一年は蜂蜜漬けが特に人気で、残りの数をちょっと気にしながら食べ進めているので、今年は多めに漬ける予定だ。
炊き立てのご飯に梅と焼き海苔。あとはお醤油や胡麻を合わせたり、少しオリーブオイルを垂らしたり。新茶のこの季節は梅茶漬けも定番で、食欲のない時の強い味方。私は、日常の慌ただしさの中では、こういったシンプルな食事に勝る美味しさはないとすら思っている。
逆に、それが美味しく感じられない時は、身体か心からの危険信号。梅干しは、そんなバロメーター的存在だ。我が家では、少しくらいの風邪や不調なら、美味しい梅干しがあれば乗り切れるとみんなが信じている。
ついつい瓶が増えていくが、梅の様子を眺める日課がこの時期の醍醐味で、それを楽しみながら、梅雨明けの太陽を心待ちにしている。
そうめん梅茶漬け
季節の変わり目でなんとなく食欲がない時にも、こんなに美味しいものがあったのかとハッとする日本の味。
新茶の季節を存分に楽しめます。
材料二人分
素麺
2束
かつおぶし
2つまみ
梅干し
2個
大葉
2枚
韓国のり
適量
わさび
適量
薄口醤油
適量
緑茶
適量
作り方
新緑の季節。山の景色も、庭の木々も、街の喧騒にも、目に映る世界すべてに、青々とした緑が溢れ始めた。爽やかな風には、初夏に向かうエネルギーが満ちていて、気を緩めると微笑んでしまうような心地よさ。一年できっと一番幸せな風だと、今日はそう思えてならない空気を、目を閉じて胸いっぱいに吸い込んだ。
先日、小学校の体験学習で、子供たちの賑やかな声が飛び交っていた近所の田んぼは、すっかり美しい水田となり、朝の光にキラキラと輝いている。実家のさくらんぼの木には、まもなく真っ赤な実が実る。老木なので、年々少なくなってきたが、それでも子供たちは大はしゃぎで、鳥たちに食べられる前に赤い実を見つけては、大切そうに頬張る。
我が家にとっては、待ち焦がれていたキャンプシーズン。新調したばかりのテントがガレージの隅でその時を待っている。今年の連休も、幼馴染の家族を誘って、少し遠出する予定だ。いつもの公園では見つけられない草花や、小川の魚や虫たちに大興奮する子供たちの声が、今にも聞こえてくるようだ。自然の中でいきいきと遊ぶ子供たちを眺めるのが、私はとても好きだ。そうして彼らの成長を感じつつ、今年もまた、この季節限定の家族の時間を存分に楽しみたいと思う。
そういえば昨夜、バーベキューの相談があった。去年、道中で見つけた、素敵な農家の直売所の話をして、一層気持ちが盛り上がってきた。そして今年も、そうめんをたくさん詰め込もう。豪快なバーベキューの合間に、青空の下で食べる冷たいそうめんは最高だ。今年はたっぷりのトマトと合わせたい。
完熟トマト
そうめん
常温で持ち運べるそうめんは、キャンプの必須アイテム。新鮮なトマトを使って、シンプルが贅沢な初夏らしい味わいに。
材料三人分
素麺
3束
完熟トマト
2個
めんつゆ(濃縮タイプ)
1/2カップ
生姜
適量
氷
適量
作り方

「そうめん手帖」とは
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