移りゆく季節に光をあてて、
「そうめんのある日常」をお届けする
小さな情報メディアです。
「そうめん」という懐の深い食材が、
あわただしい現代社会の
日常に寄り添って、
良き相棒となってゆきますように。

新年度も1ヶ月を過ぎた。新緑が、日に日にその勢いを増し、街中にエネルギーを放ち続けている。その生命力に満ちた世界から、自然にパワーをもらって心と身体が軽くなることを感じる時、自分も自然の一部なのだと強く感じる。
この季節は、まだかろうじて蚊が少ない庭に、朝出ては、水やりをしながら、ハーブの香りを楽しむのが何よりの楽しみだ。料理に使うために栽培しているものではあるが、結局、こうして朝の空気の中で、その新鮮な香りを嗅ぐ、その瞬間の幸福感が、何よりも好きで育てているのかもしれない。ミントはどんどん増えるから、増え過ぎないように気をつけるというのが常識ではあるけれど、私はかなり広めにミントコーナーを作っている。ミントの若葉をかごいっぱいに摘んでは、その手でお湯を沸かし、フレッシュミントティーを楽しむ。こんな美味しく香り豊かな飲み物が他にあるだろうか、と脳内で反芻してしまう、この上なく贅沢な美味しさだ。
5月の食卓は、空豆やえんどう豆、アスパラや春キャベツなど、ここにも緑がひしめき、とても美しい。料理するのが楽しい季節だ。そして、もう一つ、絶対に外せないのが筍。我が家では、毎年この季節になると、なぜかお互いの最も好きな筍料理を確認し合うという儀式がある。筍ご飯に、若竹、天ぷら、土佐煮、パスタ、お刺身。筍は、印象がガラリと変わる、象徴的な料理のバリエーションが非常に多いので、ついつい話題になるのだろう。そう何度も食べるものでもないので、大抵は定番料理で過ぎていくが、新たに美味しい食べ方を発見をした時は、とても嬉しい。去年は、お刺身風にスライスしたものを、塩とオリーブオイルと木の芽で楽しむという食べ方を見出し、心が躍った。ペペロンチーノは定番だけど、そういえばと、今年はそうめんと合わせてみる。中華のような、イタリアンのような、優しい一皿に、春を感じたい。
筍とトマトの卵とじそうめん
材料二人分
そうめん
2束
トマト(ざく切り)
2個
にんにく(スライス)
2欠片
下茹でされたたけのこ(スライス)
100g
卵
1個
オリーブオイル
大さじ2
水
350cc
薄口醤油
大さじ1
木の芽
適量
オリーブオイル(仕上げ)
適量
作り方

「そうめん手帖」とは
移りゆく季節に光をあてて、
“そうめんのある日常”をお届けする
小さな情報メディアです。
“そうめん”という懐の深い食材が、
あわただしい現代社会の日常に寄り添って、
良き相棒となってゆきますように。