移りゆく季節に光をあてて、
「そうめんのある日常」をお届けする
小さな情報メディアです。
「そうめん」という懐の深い食材が、
あわただしい現代社会の
日常に寄り添って、
良き相棒となってゆきますように。

七月。今年も子供達は、学校の七夕祭りに向けて、笹飾り作りに夢中になっている。
普段はデジタルの遊びに夢中で心配になることもあるけれど、子供達は折り紙も大好きだ。特に目的がはっきりしているこの時期は、驚くほど集中して、いくらでも折り続ける。作りたいものや、そのコツは、SNSを通じてどんどん広がり、工夫も深まっているようで、作品は毎年進化し続けている。この上なくシンプルな折り紙という遊びが、この時代でもこんなにいきいきと形を変え、新しく進化していることに、私はいつも感激すら覚えている。親の想像を大きく超える大作に、今年もきっと出会えるのだろうと今から楽しみにしている。
子供達が成長して、親子の関係性や会話も随分変わってきたことを、最近よく感じる。「織姫様と彦星様は今年は会えるかな」と、無邪気に空を見上げていた幼い頃からは想像もできないことに、昨夜「そんなに会えないなら、どうして他の人を好きにならないの?」と唐突に聞かれた。あぁ、そういう時が来たのだなと思いながら、「きっと、そんなにも会えない時間が長いのに、それでも他の誰でもないその人に会いたいと願い、信じ続けられる二人は、とても幸せだと思うよ。」と答えた。その言葉をどう受け取っただろうか。大切な人が心の中にいることの心強さや喜びに、いつか子供達も気付いてくれたらいいなと願いながら話した。子育てとは、豊かな人生とは何かを、一緒に考えながら、もう一度人生を生き直しているような日々だ。
七夕の夜。今年は、先日東北を旅した時にはじめていただいた山形の郷土料理「だし」を、そうめんに合わせてみようと思っている。旅先の夜、薬味の香るその料理を子供達は苦手に感じるかもしれないという心配をよそに、おかわりをしながら、もりもりご飯を食べていた。旅の思い出話でもしながら、我が家流のアレンジを少し加えて、それがまた自宅の食卓にのぼる豊かさも伝えられたらと思っている。
モロヘイヤのだしそうめん
山形県の郷土料理だし。モロヘイヤのとろみが効いたたっぷりの夏野菜を、そうめんに合わせます。暑い日の夕飯の始まりにぴったりの一品です。
材料四人分
そうめん
2束
モロヘイヤ
1/2パック
なす
1/2本
きゅうり
1/2本
みょうが
1本
生姜
ひとかけら
大葉
5枚
塩
小さじ1/2
【A】
薄口醤油
大さじ1
酢
小さじ1
みりん
小さじ1
砂糖
小さじ1/2
粉末昆布(なければ昆布茶)
小さじ1/2
作り方

「そうめん手帖」とは
移りゆく季節に光をあてて、
“そうめんのある日常”をお届けする
小さな情報メディアです。
“そうめん”という懐の深い食材が、
あわただしい現代社会の日常に寄り添って、
良き相棒となってゆきますように。